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海外情報クリップ HPVワクチンの予防効果

18年間の子宮頸がんの罹患率の推移

スウェーデン国内でHPVワクチンが導入されたのは2006年で、その6年後には学童対象の政府助成ワクチン接種も開始されました。現在まで約18年が経過したので、スウェーデンのカロリンスカ研究所疫学・統計部門は、4価ワクチンの予防効果を全期間で検討することにしました。
 1985年から2001年に生まれたスウェーデン人女性全体を対象として、導入時から2023年までのデータを解析しました。死亡・国外移住など追跡ロスや4価以外のHPVワクチン接種者などは除外して、4価ワクチン接種者36万人(444万人・年、約8割は3回接種)の中で子宮頸がんと診断された女性は97人、ワクチンを接種していない56万人(1,079万人・年)の中では833人でした。未接種群の罹患率を“1”とした場合の接種群のリスクは(頸がん診断までの人・年で比較した率比)“0.4”と大幅に低いことが分かりました。
 この比を接種時の年齢層別で見ると、20歳以上の場合は“0.68”、17~19歳は“0.60”、10~16歳の場合は“0.21”とさらに大きく低下していました。次にこの比を接種後の経過年数別で見たところ、7~9年で“0.24”、10~12年で“0.21”、13~15年では“0.23”などと、各期間の罹患率比は未接種群に比べて低く維持されていました。同様に17歳を過ぎてからの接種者で見ると、7~9年経過“0.24”、10~12年経過“0.21”でした。子宮頸がんの罹患は接種群と未接種群いずれも23歳頃から増え始め、34歳までの累積罹患は未接種の180/10万人に比べて、17歳までに接種した場合は30/10万人、17歳を過ぎてからの接種では100/10万人でした。
 スウェーデン人の性交渉開始年齢は17歳(中央値)なので、接種年齢が高くなるほどワクチンの予防効果も遅れる可能性があることを本研究結果は示しています。

参考:Wu, et al. BMJ 2026 ;392

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