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心と体を整える「自律訓練法」、人との関わりを見つめる「交流分析」

 今回は、11/28(土)に開催される第24回メンタルヘルスセミナー実践編に先立ち、本セミナーのテーマである「自律訓練法」と「交流分析」について紹介いたします。いずれも心身の健康支援に生かせる手法であり、支援者自身のセルフケアにも役立ちます。

▼こんな経験ありませんか
☑患者や相談者とのコミュニケーションに難しさを感じる
☑同じ説明でも、伝わる人と伝わりにくい人がいる
☑ストレス・悩みを抱える人たちに、具体的な解決法が提供できない
☑忙しい毎日で、仕事が終わっても緊張感が抜けない・リラックスできない

▼「相手のため」になり、そして「自分のため」にもなる
 患者さんや相談者の悩みに寄り添う支援者にとって、専門的な知識の提供だけでなく、セルフケアや相手との関わり方の技術を身に付けることも大切です。
 交流分析では、自分と相手の考え方やコミュニケーションの傾向を知り、人との関わり方を見つめ直すヒントになります。
 自律訓練法では、心身の緊張を自分で整える方法が身に付き、自分自身のセルフケアだけでなく、その方法を相談者に伝え、支援することができます。
 自律訓練法と交流分析は、「相談者のため」にもなり、「自分のため」にもなる手法なのです。

▼自分を知ることから、人との関係を考える‐交流分析とは?
① 交流分析ってなに?
交流分析は、1950年代にアメリカの精神科医エリック・バーンにより創始された自分発見のための方法・やさしい対人関係の科学です。交流分析の「交流」は、コミュニケーションを意味しており、構造分析、交流パターン分析、ゲーム分析、脚本分析の4つの基本理論があります(注)。
 自分たちの心を3つの「自我状態」に分けて理解し、自身、そして相手の自我状態などによって、どんな行動パターンが考えられるか、その人の強み・弱みなどを客観的に把握することができます。
(注)日本交流分析学会HPより(https://www.js-ta.jp)

②自分発見
交流分析における自我状態は、CP;Critical Parent(批判的な親)、NP;Nursing Parent(養育的な親)、A;Adult(大人)、FC;Free Child(自由な子ども)、AC;Adapted Child(順応した子ども)に分けられ、代表的なのはエゴグラムを用いて自分のタイプと行動パターンを見つけることができます。自我状態を理解した上で人と関わることで、自身の自我状態の上げ方だけでなく、他者との関わり方を身に付けることができます。

▼セルフケアケアに活かせる‐自律訓練法
① 自律訓練法ってなに?
自律訓練法は、1930年代にドイツの神経科医のシュルツが、科学的な催眠に誘導された人が腕や脚の温かさを感じるという報告例から、その感覚を自己暗示により生じさせ、催眠状態をつくることを考案しました(注)。リラックス状態を自分自身で作れるようになることで、緊張・不安の軽減、疲労回復、集中力を高める、身体の痛みや精神的苦痛が緩和されるといった効果があります。ただし、他者に実際に用いるには、まずは自分自身が正しい練習法により身に付けることが大事です。
(注)日本自律訓練学会HPより(https://www.jsoat.jp/contents/aboutat)

②正しい公式により習得する
自律訓練法は、基礎公式(安静練習)により気持ちを十分に落ち着けてから、身体の状態を感じる6つの公式によって進めて行きます。

呼吸を整え各公式にそって、部位に意識を向け反復暗唱し、自己暗示をかけることでリラックス状態をつくっていきます。

例:・第1公式(四肢の重感)「手足が重たい」
①「右手(利き手)」に意識を向けて、右手の重さをただ感じる。
②同時に、心の中で「右手が重たい」と唱える。次に「左手が~」→「右足が~」→「左足が~」と順番に暗唱を繰り返す。

③環境
なるべく静かな場所を選び、ネクタイやベルト、時計などの身体を締め付ける物は緩めます。また、空腹時は避け、気になる用事(トイレなど)は先に済ませておきます。

④姿勢
単純イス姿勢(背もたれのないイスに腰掛ける)、安楽イス姿勢(背もたれのある物に腰掛ける)、仰臥姿勢(ベッドや布団に上向きに寝た姿勢)などがあり、目を閉じるのはもちろんのこと、脚の置く位置などにも注意が必要になります。

▼交流分析と自律訓練法をどのように医療の場で生かすか

①母子保健担当者
交流分析では、エゴグラム(人の自我状態を5つのパターンに分類、そのパターンを図表化する)を活用し、人との接し方のクセを客観的に知る術を習得できるため、保護者一人ひとりにあった関わり方を学べます。また、自律訓練法を通じて、産前産後・育児によるストレスを抱える親に対して、心身のセルフケアによる支援につなげることができます。

②思春期保健担当者
交流分析では、思春期特有の悩みを持った子たちに、心から寄り添う関わり方を学びます。自律訓練法では、自分自身でリラックス状態をつくる方法を実習にて習得し、子どもたちの集中力の高め方や不安定な感情を安定させる支援につなげることができます。

③成人・職域保健担当者
更年期症状である自律神経の乱れや精神症状(イライラや不安感など)の緩和に
自律訓練法は有効です。また、従業員の保健相談時の信頼関係の構築やメンタルヘルスのセルフケアにも活用することができます。

▼「知る」から「体験する」、そして「身に付ける」へ
今回は、自律訓練法と交流分析のイントロの部分のみをご紹介させていただきました。いずれも知識のみで現場で実践するのは難しいですが、自身で体験して身に付けることで、とても有効的な手法となります。
そこで本会では、1日のセミナーで両方の知識のみならず技術を実習により分かりやすく学べるメンタルヘルスセミナーを開催いたします。ぜひ、新たな支援方法をお探しの方、そして自身のセルフケアを知りたい方は、ご参加ください。

■開催日:2026年11月28日(土)10時~16時
■講師:芦原 睦(芦原内科・心療内科 院長)
■会場:KFC Hall&Rooms Room115(東京都墨田区)
【資格等の更新について】
・日本助産評価機構「アドバンス助産師」更新・再認証申請のための選択研修該当セミナー
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申込リンク
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