天馬空 ~JFPA職員のリレーエッセー~
天馬空 ~JFPA職員のリレーエッセー~
第827号

 園芸店を歩いていたら、ふっくらとした根元から細い枝が伸びている独特なフォルムをした植物がふと目についた。名前を確認すると「パキポディウム・サキュレンタム~天馬空~」と書かれている。そう、みなさまお気付きの通りこのコラムのタイトルと同じ名を冠していたのだ。この植物は日当たりの良い環境を好むため我が家では育てることが難しいのが惜しまれる。
 話は変わって、12月に厚生労働省から発表された人口動態統計速報について、1~10月期でも出生数の累計の減少傾向は変わらず、統計開始以降初めて年間80万人を割り込む公算が大きくなったとのことである。
 そういった状況の中、岸田文雄首相は年頭記者会見で「異次元の少子化対策」を掲げ、小池百合子都知事は東京都独自の少子化対策を打ち出し、それぞれ様々な議論を呼んでいることは周知のことだろう。
 いろいろな立場や考え方があり絶対的な正解がないため難しい問題であると思うが、結婚したい人が結婚できる環境を、子どもが欲しい人が子どもを育てられるような環境を柔軟に考え整備してもらいたい。
 日当たりの良い「環境」が必要なパキポディウム・サキュレンタムと同じように、現代の日本では出産・子育てがしやすい「環境」が必要とされているのである。
 また、やみくもに批判するだけではなく、今の環境を作ってきたのは自分たちの責任でもあるということを自覚して、未来に咲く花のためにできる行動をとっていきたいと思う。 (森田一樹)



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