複数の身体症状で抑うつリスクが高まる? 思春期世代の抑うつの早期発見につながる可能性 国立成育医療研究センター
9月2日、国立成育医療研究センターが、10~15歳の思春期世代を対象とした調査で、身体症状の数が多いほど抑うつ症状のリスクが高くなる可能性があるという結果を公表した。見過ごされやすい子どもの抑うつ症状の早期発見に役立てられることが期待される。
主なポイントは下記の通り
●頭痛、腹痛、背部痛、めまいなど、複数の身体症状を月に1回以上訴える子どもは、抑うつ症状を持つリスクが顕著に高く、多いほどリスクが高まる(身体症状が1つあるとリスクは2.7倍、4つだと16.4倍)。
●抑うつ症状のある子どものうち約86%が、何らかの身体症状を月に1回以上経験している。身体の不調が心の健康状態を反映している可能性が示唆される。
●子どもの訴える身体症状の「数」や「頻度」に注目することで、家庭や学校、プライマリケアの現場でも活用できる簡便なスクリーニング方法になる可能性が示された。
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身体症状の「数」が思春期の抑うつ症状の早期発見につながる可能性 〜10~15歳の小児の全国大規模調査で判明〜 | 国立成育医療研究センター