機関紙

【第667号】 平成21年10月1日発行(2009年)

2010年01月 公開

10月号の目次  

編集帳

・ピル発売10年 ~過去・現在・未来~

平成22年度 母子保健対策関係予算概算要求の概要

・第28回日本思春期学会学術集会、浜松で開催
第7回思春期保健相談士学術研究大会より  「人格障害とその対応・受け止め方を知る~」
第7回思春期保健相談士学術研究大会より  全国の思春期保健相談士が活発に交流
・妊娠出産と骨盤底
思春期はいま ―思春期保健相談士への期待― ⑧

 

 

ピル発売10年―過去・現在・未来―

本会、9月2日にメディアセミナーを開催


医師、助産婦、使用者の立場から提言

 低用量経口避妊薬(ピル)がわが国で承認、発売されて十年が経過した。本会ではちょうど発売十周年に当たる9月2日、東京・市ケ谷の本会多目的ホールにて「低用量経口避妊薬(ピル)の発売から十年―過去・現在・未来―」と題してメディアセミナーを行った。新聞、雑誌等のメディア関係者に向けて、北村邦夫本会常務理事・クリニック所長による話題提供のほか、医師、助産師、ピル使用者によるパネル討議、質疑応答が行われた。

◆使用者97%「満足」

 はじめに北村本会常務理事が、わが国のピルの歴史と今後の展望について報告した。使用者に対して実施された意識調査(OC情報センター、2009年度)では、服用者の96.7%がピルに「満足」と回答しており、その理由は「月経が周期的になった」(61.7%)が、「避妊効果が高い」(53.4%)を上回っていると報告した。
  パネル討議では、産婦人科医の立場から丸本百合子百合レディスクリニック院長、助産師の立場から中村美由紀本会クリニック助産師、ピル使用者の立場から野田左知子氏が登壇し、北村本会常務理事が進行した。
丸本氏は臨床現場での実感として、「ピルを拒否する人の多くは、『ピルはなんとなく怖い』と誤解している。科学的なデータに基づいて拒否しているわけではない」と述べ、ピルの普及に当たっては「論理も大切だがイメージ戦略も大事」と提言した。医療側の役割として、「服用し始めのマイナートラブルやピルとがんとの関係など、きめ細かく説明する必要がある。服用の継続は、いかに服用希望者の信頼を勝ち取れるかにかかっている」と述べた。
  中村助産師はこの十年間の変化について、「以前は緊急避妊で来院した人にピルを使うことが多かったが、最近では避妊目的のほか、月経周期の調整、月経痛の緩和などの副効用を求めて受診する人が増えている」と述べた。服薬指導での工夫としては、「まだ学生の服用希望者には、一度に情報を話しても忘れてしまう。初回の指導の際にはまず最小限のことを話し、あとは本人の聞きたいことを話すようにしている」と述べた。

◆経済的負担が不安

 ピル使用者の野田氏は、服用を開始した頃の状況について「初めはピルで本当に避妊できるのか、また副作用も心配だったが、のみ始めたら快適になった」と振り返り、要望としては、「風邪薬など他の薬との『のみ合わせ』について情報がほしい。また、費用がかかる点も不安だ」と述べた。
 更年期に近い年齢の女性へのピルの処方については、「更年期ならばホルモン補充療法に切り替える」(丸本氏)、「初経から閉経までのいかなる時期もピルは問題ないとされる。閉経の見極めは血液検査で行う」(北村本会常務理事)との見解を示した。

 

 

平成22年度 母子保健対策関係予算概算要求の概要
 

厚生労働省雇用均等・児童家庭局母子保健課

 厚生労働省は、平成22年度予算の概算要求をまとめ、8月28日に財務省へ提出しました。我が国においては、少子化や人口減少が進んでおり、経済産業や社会保障の問題にとどまらず、国や社会の存立基盤にかかわる問題となっていることから、雇用均等・児童家庭局では、「子どもと家族を応援する日本」重点戦略(平成19年12月)等において示された「仕事と生活の調和の実現」、「子育てを支援する社会的基盤の構築」の二つの課題を「車の両輪」として取り組むとともに、「新待機児童ゼロ作戦」(集中重点期間=平成20-22年度)や新たな「子ども・子育て応援プラン(後期プラン)」の策定とこの実現に向けた総合的な少子化対策を推進することとしています。このうち、母子保健対策関係予算の概算要求の概要は次のとおりです。

(平成21年度予算)19,784百万円 → (平成22年度概算要求)24,205百万円

1 総合的な母子保健医療対策の充実

8,168百万円 (母子保健医療対策等総合支援事業(統合補助金))

(1) 子どもの心の診療拠点病院機構推進事業の実施
 様々な子どもの心の問題、児童虐待や発達障害に対応するため、都道府県域における拠点病院を中核とし、各医療機関や保健福祉機関等と連携した支援体制の構築を図るための事業を実施するとともに、中央拠点病院において人材育成や都道府県拠点病院に対する技術的支援等を行う。
(2) 妊産婦ケアセンター運営事業の実施
 産前産後における妊産婦の適切なサポートを行うため、入院を要しない程度の体調不良(うつ病など)の妊産婦を対象に宿泊型のサービス(母体ケア、乳児ケア等)を提供する「妊産婦ケアセンター」に対して運営費の一部を補助する。
(3) 不妊治療に対する支援
 体外受精、顕微授精を対象に治療費の負担軽減を図るため、医療保険が適用されず、高額な医療費がかかる配偶者間の不妊治療に要する費用を一部助成する(一回あたり十五万円を年二回まで)とともに、不妊専門相談センター事業を実施する。

2 小児慢性特定疾患対策の推進

11,464百万円

小児がんなどを対象とする小児慢性特定疾患治療研究事業を実施するとともに、日常生活用具を給付する福祉サービスを実施する。

3 未熟児養育医療等

3,323百万円

身体の発育が未熟のまま生まれた未熟児に対する医療の給付を行う。また、特に長期の療養を必要とする結核児童に対する医療の給付を行うとともに、必要な学習用品・日用品を支給する。

4 研究事業の充実(成育疾患克服等次世代育成基盤研究事業(仮称))

1,018百万円

少子化の流れを変えるための次世代育成支援施策の効果的な推進を図るため、「子どもが健康に育つ社会、子どもを産み、育てることに喜びを感じることができる社会」の基盤づくりを支援するための研究を実施する。

5 子どもの事故防止予防強化事業(新規)

次世代育成支援対策交付金(ソフト交付金)44,000百万円の内数

子どもの事故防止、予防強化を図るため、健診などの場を活用し、保護者に対する意識啓発をきめ細かく行うための取組を支援する。

6 乳幼児身体発育調査の実施

 全国的に乳幼児の身体発育の状態を調査し、新たに我が国の乳幼児の身体発育値を定めて、乳幼児の保健指導の改善に資するため、乳幼児身体発育調査を実施する。

 

 

 

 

パーソナリティ障害どう受け止めるか
 

第7回思春期保健相談士学術研究大会より

表1 パーソナリティ障害の全般的診断基準

米国精神医学会「DSM-Ⅳ-TR精神疾患の診断・統計マニュアル新訂版」
(高橋三郎・大野裕・染谷俊幸訳、医学書院2004)より引用

図1 人格障害の分類

基調講演 「人格障害とその対応~受け止め方を知る~」

人格障害研究センター代表 佐藤 矢市

 本会の主催、厚生労働省、日本思春期学会他の後援により、第七回思春期保健相談士学術研究大会(大会長=森崇・北九州津屋崎病院副院長)が8月15日、大阪コロナホテルで開催されました(前号で既報)。今号では4・5面で、佐藤矢市・人格障害研究センター代表による基調講演「人格障害とその対応・受け止め方を知る・」の概要を紹介します。(文責・編集部)

パーソナリティ障害とは

 パーソナリティ障害とは、認知、行動に著しい偏りがあるということで、家庭や社会生活、友人関係、仕事も含めて、生き方に不便さ、不自由さを感じて、罪悪感、被害妄想にとてもさいなまれている状態です。生きている意味が分からない。そして、自分が背負いきれなくなると、バランスを取るために他人に対して攻撃をしていきます。
  パーソナリティ障害の診断基準というのがあります(表1)。アメリカ精神医学会の精神障害の分類表(DSM―Ⅳ)です。人格障害というのは、全部で十タイプあり、それを三つの分類に分けています(図1)。A群は、奇妙で風変わりな人たち。B群は、感情が混乱する人たち。C群は、不安が強い人たちです。
  皆さんが多分現場で対面するのは、A群の妄想性とB群の自己愛性。次が境界性。演技性はちょっと少ないでしょう。反社会性も、多分皆さんたちとはあまり縁がない。そしてC群の回避性、依存性、強迫性というのは、私があずかっている事例になるかと思います。A群から説明します。

◆A群

【妄想性パーソナリティ障害】
A群はとてもケアが大変な領域の人たちです。一言で言うとみんな敵だという。今、青年期の人たちの事件がたくさん起きているのは、結構妄想性の人が多いです。これは、皆さんだと対応が難しいだろうと、はっきり言っておきます。何が難しいかというと、自分が信じられないから人も信じられない。治療のレベルまでどうもっていけるか、とても難しいと思います。
【シゾイドパーソナリティ障害】
無関心、一匹おおかみ、マイペースです。
【失調型パーソナリティ障害】
これも一言で言うと、変わった人。特徴は、幻覚、妄想が非常に少ないということですが、でも、あるんです。この辺の識別はとても難しいです。
【自己愛性パーソナリティ障害】
これは、ナルシストのパーソナリティ障害。これも社会で問題になっている人たちが多いです。プライドが高すぎる、自信家です。

表2 人格障害と行為障害

表3 行為障害の診断基準と触法行為


思春期保健相談士らが参加
【境界性パーソナリティ障害】
これは、ボーダーと私たちは言います。人格障害、パーソナリティ障害というときには、書物なんかでも、これが中心に出てきます。非常に気分屋さんが多くて、今まで仲良くしていたのに、ころっと、急にきばを向けてつっかかってくるというタイプが多いです。対人関係、自己像、感情の不安定および著しい衝動性の広範な様式で、成人期早期までに始まります。
特徴として、見捨てられることを非常に避けようとします。自殺の行動、そぶり、脅し、または自傷行為の繰り返しもします。慢性的な空虚感、不適切で激しい怒り、または怒りの制御の困難もあります。
【演技性パーソナリティ障害】
これはパフォーマンスといいまして、中身より外づら。注目と関心が命で、簡単にいうと、女王様みたいな状態をいつも願っている。簡単な見分け方は、混乱してくると、歩行困難になったり、しゃべれなくなったりします。
【反社会性パーソナリティ障害】
> これは自己中心的でアウトロー。他人への共感性がほとんど乏しい。刑務所に入って、また戻ってきての連続の人生を送っているような人たちが、結構多いです。カウンセリングは不可能とは言いませんが、なかなか無理です。
ここで、人格障害というのは十八歳以上で、行為障害は十八歳未満、小・中・高校生ぐらいまでです(表2)。行為障害の診断基準は、他人や動物への攻撃的な行為。他人の財産に損失や損害を与える。うそをつくことや盗み。重大な規則違反。こういう子どもたちを行為障害と呼んでいます(表3)。
【回避性パーソナリティ障害】
拒絶、否定されるということに対して敏感にアンテナを張っていて、こもってしまうとか、攻撃的な態勢に入るとか、その辺のバランスが悪い人たちを回避性と呼んでいます。
【依存性パーソナリティ障害】
我慢一途で本音は言わない。そして、決められない。青年期の人たちが多いです。
【強迫性パーソナリティ障害】
これも、とても多いです。完ぺき主義というやつです。神経症の強迫性とは、ちょっと違います。強迫性の人格障害は、連続してやっていることに、違和感がなくなっているんです。嫌なことなんでしょうけど、社会的に不自由なこと、不便なことを続けて、それが当たり前になってやめられないというものです。楽しむより予定通りきちっとやらないと気が済まない、全体より非常に細かいところが気になることが多いようです。

思春期保健相談士としての受け止め方

 パーソナリティ障害者が望むものは何か。一番目、眠れる、食べられる、安心できる。心から安心する体験を彼らは知らないのです。二番目、絶対見放さないでほしい。私を認めてほしい、分かってほしい。本当は弱虫じゃない、私は逃げていない、怠けていない、ということを受け止めてもらいたい。背中を押し続けて、引っ張り出してほしい。暴れるかもしれないけど。 要はパーソナリティ障害に対する偏見から学ぶことです。彼らの特殊性を分かってあげてください。自分たちが解決するという傲慢な姿勢でないことが必要です。あと自分の業務が、パーソナリティ障害に振り回されることを理解しておきます。

●自己メンタルの安定が第一

 ここまでやってこられた自分、いわゆる健康。家族、友人、その方々に感謝をしてください。またそういう自分を、素直に褒めてやってください。ナルシストになれという意味ではありませんけど。
  相談する人が周囲にいる。甘えたり、頼れる人がいる。落ち込んだときは、自分にも他人にも期待しない。自分の自由に使える時間を持っていることも大切です。
  よく知的障害とか身体障害の場合、教科書に載っているのは、いろんな相談機関と連携しようということです。しかし、このパーソナリティ障害の場合は違うということを言っておきます。クライアントは誰か一人分かってくれる人がいればいい。だから、本を読むと、「連携しましょう」と書いてありますが、あれは、皆さんが連携するんだということを忘れないでください。

●動じない心で接する

 難しいけど、でんと構えてください。そしてクライアントの感情面をフィードバックしてあげてください。

●謙虚さと好奇心を持って接する

 彼らは、非常に純粋さと無垢な心を持って魅力的です。この光の部分を忘れないでください。

●具体的に返事をし、隠さず、本音で接する

 「大丈夫だよ」と言っても、そういう抽象的な返事の仕方を、彼らはとても嫌がります。「三か月前と比べてこういう悩みが言えるようになったのが成長だよ」とか、「進歩しているよ」というように具体的に返してあげないと、彼らはとても不安がります、怖がります。

●保護者にかかわる心得

 保護者には、「今までお父さん、お母さんは立派に子育てをしたんだよ」ということを伝えてください。保護者はとても疲れています。相談士の皆さんたちが、「一番楽な生き方をしてください、楽しみなさい、趣味を持ちなさい、無理しなくていいですよ」と言うと、保護者はむっときます。どうしてかというのは、後で分かればありがたいなと思います。

●注意すべき点

 忙しすぎて落ち着かない姿を、皆さんが見せないようにしようということです。忙しい姿を見せるのは、とても彼らを傷つけます。相談場面では、ほかの事例を出してはいけません。比較されると、彼らは安心できませんので。あと、自分の地位、学歴は邪魔になるということを言っておきます。
 売り言葉に、買い言葉。これも初期のケアをしている人たちが陥りやすいんですが、彼らが興奮して「殺してやる、殴ってやる」という場面で、「殴るなら殴ってみなさい」なんて言っては絶対駄目です。やってきますので。彼らの自我はばらばらですから。

●どうしても無理だと思ったら

 こういうケアが無理だった場合、謝り方にこつがある。もうお地蔵さんのように黙っちゃうということです。「返す言葉が見つからないのでごめんなさい」ということです。今、本人だけではなくて、その家族もモンスターがたくさん現われていますので。
 ほかの施設への紹介も難しいです。おまえが責任を取れと言われます。

●弁証学的発想が大切

 ドイツの哲学者のヘーゲルの論理です。「割り切れなさ」が生きていく中で、現代では特に大事です。「止揚」といって、互いに矛盾し対立するかに見える二つのものに対し、いずれか一方を否定するのではなくて、両者を肯定し、包含し、統合し、超越することによって、より高い次元のものへと昇華していく。一方が正しい、一方が間違いだと決め付けると、最後は答えが見つからなくなります。 割り切れなさというのがとても大事だと。これが心の深さ、広さなんだということを言っておきます。

●自分なりの人生観を持つ

 生きることについて、自分なりの人生観を持ってくださいということを最後に言っておきます。生きるということは苦しみの連続だと思いますので、そういう恐怖感を持って私たちは生きているわけだから、人と接触する中で力を借りて生きていいということです。
  あと、全体で人生を見るという考え方。断片的に物事を見て判断しないようにしようということです。私が気を付けているのは、専門性にはまればはまるほど、その人の細かいところを見て、分かったような気がしてしまいます。でも、私たちが生きているというのは全体で見るべきだと。朝起きて寝るまで、または一年を通して、十年を通してというように、そして人との関係性、趣味もあれば、泣き笑いもある。
  例えばうつになったというのは、たまたまその一部分はうつかもしれないけど、大したことではないというぐらいの気持ちで、その人をとらえていただきたい。
  また、結果が出て、それにはこういう原因があるという因果論で捉えては駄目です。人間の心を考えるときにも、お母さんが悪い、家庭が悪い、弟が家庭内暴力だからこうなったという答えの出し方だと、結果的には何も分からないということに近い。深いところで彼らは安心して何かをしたいし、求めている、苦しみながら。そういう思いが強いのです。
  そして「豊かさの価値観は?」ということを、皆さんも持っていただきたい。とても難しいけれど、私はやっぱり「信じる心」だと思っています。いつ、こういうふうにしていても警察から呼び出されるかもしれない。救急車の依頼があって、私のところにSOSが入るかもしれない。いつも私はその怖さと、不安と、闘っています。でも「A君は絶対大丈夫だ」と自分に言い聞かせています。
  皆さんも、そこまでやることはないにしても、このような心掛けをしていただけたらありがたいなと思っています。


◆プロフィール◆

 臨床心理士を取得後、大学院博士課程(ロサンゼルス)における臨床心理学の博士号を取得した。ジョイフル心理相談室を開業後、専門分野である人格障害の心理療法家として、毎日多くの心理臨床をこなしている。人格障害研究センターを発足し、「不可能ケース(Impossible Case)」と言われる困難な事例に対し、「自尊感情の再構築療法、他の多くの療法」を確立し、臨床の場で貢献している。

〈メッセージ〉 思春期保健相談士の方からの「人格障害について」の質問、問い合わせ、ケース等、ボランティアで受け付けます。

〔連絡先〕 ジョイフル心理相談室 joyfull@po.wind.ne.jp

 

全国の思春期保健相談士が活発に交流
 

第7回 思春期保健相談士学術研究大会(大阪) 続報


一般的学術演題報告の様子

森大会長より代表者への受講証授与

懇親会では楽しく活発に情報交換

 4・5面に続き、第7回思春期保健相談士学術研究大会(8月15十五日、大阪コロナホテル、前号で既報)の中から、基調講演に引き続いて行われた一般学術演題報告の内容を中心に紹介します。

一般学術演題報告

 二つのセッションに分かれ、思春期保健相談士としての取り組みや事例、研究報告が十四題発表された。演題、発表者は次の通り(敬称略)。

〈セッションⅠ〉

 荒木均(社)いはらき思春期保健協会副会長が座長を務めた。

1.「性教育の授業と相談活動」武田憲子(元公立中学校・養護教諭)
2.「性感染症としてのHPV感染に関する適切な啓発活動の実践」武田敏(ちば思春期研究会会長)
3.「知的しょうがい者へのセクシュアリティ支援~特別支援学級との連携~」黒瀬清隆(ハートブレイク・上級思春期保健相談士)
4.「ティーンズクラブ・アイリス伊勢の活動報告」鈴木里美(ティーンズクラブ・アイリス伊勢・助産師)
5.「未受診妊婦対策『健やか親子育成事業』の取り組みから」畷素代(NPO法人なら思春期研究会・保健師)
6.「当院にみる反復人工妊娠中絶の現状と四回の妊娠中絶を繰り返した二症例の紹介~妊娠中絶を繰り返さないために~」木村美和子(村口きよ女性クリニック・助産師)
7.「思春期の性の学習~やっぱり養護教諭の出番~」塚原百合香(公立中学校・養護教諭)

〈セッションⅡ〉

 髙村寿子自治医科大学公衆衛生部門・看護学部客員教授が座長を務めた。

1.「家庭医もぜひ思春期ケアの担い手に!~家庭医に対するワークショップ実施報告~」稲田美紀(三重大学医学部附属病院・医師)
2.「ふれあい~子育て中の親子から学ぶ~」廣澤真奈巳(こじまレディースクリニック・看護師)
3.「いじめに対するクラスメイトの言い訳~自閉的傾向にある高校二年生A君へのいじめの場合~」中丸弘子(聖隷クリストファー大学・看護教員)
4.「合同ピアカウンセラー養成講座(後期)の有効性に関する検証~A地域看護学生ピアカウンセラーのインタビューから~」遠藤美穂子(三友堂病院看護専門学校・看護教員)
5.「高校生ピアエデュケーター養成と普及に関する研究」吉田佳代(熊本大学・看護教員)
6.「学校枠を越えたピアカウンセラーの主体的活動意欲を支えて~ピアリンクinとちぎの誕生~」鈴木郁美(とちぎ思春期研究会・養護教諭)
7.「日本ピアカウンセリング・ピアエデュケーション研究会の現状と今後の課題」江角伸吾(日本ピアカウンセリング・ピアエデュケーション研究会・看護師)

懇親会で情報交換も

 今回初の試みとして、大会長の森崇・北九州津屋崎病院副院長を囲んで懇親会が行われ、参加者同士で活発な情報交換と交流が行われた。
 次回の第八回大会(荒堀憲二大会長)は、「思春期からの子宮頸がん予防」をテーマに、平成22年6月5五日(土)、東京で開催予定。

 

編集帖
 ▼本会が思春期保健の指導者養成のために思春期保健セミナーを開催したのは昭和56(1981)年からである(コース・は翌年度より)。以来28年間開催し続け、昨年度で思春期保健相談士の認定者は7千6百32名になった。
▼思春期保健相談士は地域や学校などへ活動の場を広げ、また自主的に勉強会や情報交換を行う研究会を作るなどグループ活動が増えている。
▼思春期保健相談士は最新の情報をもって指導することが重要であるため、本会に相談士同士でいろいろな情報を交換し合う「場」がほしいという希望が寄せられている。本会ではこの「場」を研究会、セミナー、懇親会などで提供していたが、研修会のような「場」の提供には限界がある。
▼そこで、本会ではいつでもどこでも相談士同士が交流できる思春期保健相談士のためのWEBサイトを創設し、新しい「場」を提供する準備を進めている。
▼この名称は仮称であるが「思春期保健相談士コミュニティサイト」。WEBサイトの特徴は「コミュニティ」というコンテンツの中に相談士同士が研究会や同好会などいろいろなテーマでコミュニティを形成し、情報交換ができることである。
▼また、サイト内で友人を作り「日記」というコンテンツを活用して情報を書き込めば、その友人たちと公開交流ができる。コンテンツの「メッセージ」は特定の友人だけに手紙を書けるもので、公開せず直接交流することができる。
▼ほかに「カレンダー」などの情報収集のためのコンテンツがたくさん用意される。このサイトはIDとパスワードが必要で、思春期保健相談士のみが登録できる。ベータ版の公開は11月。相談士の情報交換の場としてたくさんの方に活用してほしい。(TS)
  • 保健指導用教材・備品のご購入(保健指導マーケットへ))
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