天馬空 ~JFPA職員のリレーエッセー~
天馬空 ~JFPA職員のリレーエッセー~
第832号

 こんにちは! 土路生(とろぶ)葵と申します。4月に入社して3か月がたとうとしています。私が本会に入ったのは、オンラインでの会社説明会に参加して「ビビビッ! ここに入りたい!」と直感したからなのですが、その直感にどんなルーツがあるのかを考えてみました。
 私は10年前から最近までずっと、月経困難症に悩んでいました。月経前、月経時、月経後は毎晩寝る前に涙が出ていましたし、おなかが痛くて授業を休んだり、イライラして彼にあたって、そんな自分が嫌になってお別れしたりとつらい日々が続いていました。たいてい症状が出てちょっと治ったぐらいの時に「あ~月経のせいだったのか」と気付くのでしたが、面倒くさがり屋な私は、病院に行くなどの行動を起こせていませんでした。ネットの情報を見て、なんとなくピルが怖いと思っていたというのもあります。
 そんな中ついに昨年、重い腰をあげて病院に行き、ピルをゲットしました。しかし全く効果がなく、このイライラは私の性格のせいなのか? 私は精神的な病気なのか? と一人で悩んでいました。自分を否定し続け、本当に苦しかったです。
 友人に相談すると、ピルには種類があり、自分に合っていないものなのではないか? と教えてくれました。そして、別の病院で自分に合ったピルを飲むようになって、人生が大変身! 自己嫌悪に陥ることが減り、毎日明るく、何かに挑戦してみたいと思える、キラキラした日々を送ることができるようになりました。
 毎月襲来してくる月経。同じ職場の女性同士でも、年齢の違い、月経の時期の違い、月経痛の有無、イライラの有無、それぞれの症状の重さの違いなどで、共感を得づらいことがあり、相談しにくいことも多いです。仕事を頑張りたい! という思いが強いと、月経ぐらいで休むと思われたくないから無理をしてしまったり、周りがいつもと同じ時間を過ごしていると自分も平常心を装いたくなり、そのつらさと戦っている姿を人には見せたくなかったり、自分が我慢すれば何とかなるのなら迷惑をかけたくないと思ったりしてしまいます。ネットで調べた内容が全て正しい情報だと思い、病院に行くのが億劫(おっくう)になってしまったり…そんな女性は私だけではないはずです。
 自分だけではないのなら、みんなが輝ける社会をつくりたい! と無意識に心の奥底で思っていたのだと思います。そこで出会った運命のオンライン説明会。私にとってビビビッ! と来ないはずがなかったのです。入社試験に合格し、今働けていることが本当に幸せです。入ったばかりでまだまだインプットの日々ですが、今後続けていく中で、私と同じようにひっそりと悩みを抱えている方にも、全く別の悩みで困っている(明るくなれない)方にも、今いる環境を生かしつつ力になれるよう頑張っていきたいと思っています。よろしくお願いします。 (土路生葵)



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