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海外情報クリップ

【海外情報クリップ】
米国人女性が望む避妊薬の入手方法

第838号

選択肢を複数持つ
 米国では生殖年齢の女性のおよそ半数弱が避妊サービスを受けており、多くはクリニックの通院によるものですが、パンデミックの影響でその約2割は遠隔的サービスに切り替えました。しかし患者中心のサービスが低下したと感じている女性の声もでてきました。米国グットマッカー研究所は、これらの女性は今どのような方法で避妊薬を入手しサービスを受けたいと思っているのかを調査しました。使用したのは米ワシントン大学が米国3つの州で実施したオンライン調査(Surveys of Women:過去3か月に避妊薬を使用した18~44歳女性、約2,800人)で、次の5つの項目を選んでもらった結果です(複数選択可)。通院して対面受診、テレメディスン(遠隔対話で受診相談して避妊薬を通院時と同様に入手)、テレヘルス(対話せずパソコン等で処方を依頼し宅配・置配で入手)、薬局を訪問し対面で入手、その他(自由回答)。その結果は、対面受診:24%、テレメディスン:19%、テレヘルス:64%、薬局:71%、その他:25%でした。
 詳しく見ると、患者中心から逸脱した避妊カウンセリングを経験した女性や今の避妊ケアの制度を信頼していないという女性は、テレメディスンやテレヘルス、あるいはその他の方法(バイクデリバリー、自動販売機、ドローン)などで避妊薬を入手したいと回答しました。さらに、学歴の高い女性はそうでない女性に比べて薬局を好み対面受診を嫌う傾向がみられ、独身・離婚女性は既婚者に比べてテレメディスンを多く選ぶなど個々人の好みは多様でした。また、入手方法を一つだけ選んだのは27%、2つ以上は73%といつも複数持っていたいという回答でした。これは避妊薬を入手した時の不満からくる経験が影響していると研究者らは分析しており、患者中心の避妊サービスには選択肢を多く提供することは重要だと結論つけられています。

参考 Kavanaugh M et al., Journal of Women’s Health. 2023 Vol.32, No.6

(翻訳・編集=オブジン)



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