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第814号

 思春期・FP相談LINE/EC・OCヘルプデスク 相談員 來田 美鈴

 このページではオープンハウスでの経験からお話をすることになっているのですが、私自身がとても嬉しい体験をしたので、編集者のお許しをいただき、そのことを書かせていただくことにしました。

 『縁』
 私は、相談員になった10年前、20年ほど勤めた総合病院を退職し、小さな助産院を開業しました。そんな私のところに、一昨年の夏、ドイツから、一通のメールが届きました(もちろん日本語で)。差し出し人は、ベルリンの助産師学校に通うNさん。なんと23年前に、私が取り上げた赤ちゃんでした。その赤ちゃんが、今、助産師を目指し、インターンシップの場所に私の助産院を選んでくれたのです。お父様が日本人でお母様がドイツ人のNさん、妹さんが誕生した際も私が担当していました。
 思い起こすと6年程前に、以前勤めていた病院のスタッフから、笑顔の素敵な外国人の女性が私を訪ねてきたと連絡がありました。名前は伺わなかったけれど、二人の娘さんを出産した時のことをとても嬉しそうにお話され、「生まれ変わったら助産師という職業を選択したい」とおっしゃっていたと教えてくれました。そして、それから5年後に、助産学生となった、Nさんが、私に連絡をくれたのです。病院のスタッフがお母さまに開業したことを伝えていたので、母子手帳に書かれた私の名前から、助産院を探したそうです。
 Nさんは、助産師としての自分の未来に明確な目標を持っていました。「母子のケアや助産師の専門性などを深くグローバルに学び、それを発展させていきたい。助産師として、国と国がつながっていけるような未来をつくりたい」キラキラした瞳で、Nさんは言います。
 そんなエピソードを、何気なく、杉村センター長に話したところ、「それなら、ぜひ会わせてあげたい素敵な助産師さんがいて、しかも、ここのOB」と、あるベテラン助産師さんを紹介してくれました。お名前を聞いて私は心躍る気分になりました。なぜなら、私はその方に、助産師としての揺るがない強さと、柔軟な発想、溢れるバイタリティを感じて、いつかお会いしてみたいと以前から憧れていた方だったからです。とんとん拍子に面会の機会を得て、打合せと称した時間は、触発されることばかりで想像以上に有意義なものでした。Nさんがくれた思いがけないギフトです。
 「ご縁」というものは、本当に時を越えてもつながり、そこからまた新しい縁を紡いでいくものだとつくづく感じています。
 残念ながら、今月予定していたNさんのインターシップは、オミクロン株の感染拡大で、延期せざるを得ない状況となりましたが、近い将来日本の助産師たちに多くの事を学びたいという希望は、必ず実現するでしょう。
 誕生の時から始まったご縁、Nさんが自分の未来にしっかりと歩んでいけるよう、これからも応援し続けたいと思います。


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