性交痛とリューブゼリー

産後の性生活Q&A

2017年09月 更新
産後の性生活Q&A

産後の性生活には疑問や不安がつきものです。
悩みを解消できずに再開のきっかけがつかめないでいると、
そのままセックスレスなんていうことも...。
ここでは、皆さまが抱えている疑問にQ&A形式でお答えします。

  • 産後はいつからセックスして良いのですか?

    まず産後の定期健診を受け、経過が順調であることを確認してください。会陰部が痛まず、精神的にも性交を受け入れられるようになったら、性生活に戻れます。おおむね出産から4~6週間後なら可能ですが、心配な方は医師に相談しましょう。
    また帝王切開で出産された方は、もう少し時間を要します。こちらは人によって大きく経過が異なりますので、医師との相談が必要です。

  • 産後のセックスで注意した方が良いことはありますか?

    産後はまだ月経が始まっていなくても、いつ排卵が起きるか分かりません。まだ次のお子さんを望まない場合は特に、妊娠の可能性が徐々に高まっていることを踏まえて、産後に適した方法で避妊しましょう。また出産後も、性感染症予防は怠らないようにしましょう。
    さらに男性は、清潔を心掛けることが重要です。

  • 産後に適した避妊法って何ですか?

    産後の母体が回復するまでは、コンドームによる避妊が適しています。
    ピルは、授乳していなければ産後3週から、授乳中でも6週以降から服用を開始できます。ただし、母乳の分泌量に影響を及ぼしますので、母乳のみで授乳を続けるのであれば、服用は6か月以降からがおすすめです。

  • 会陰部の傷が裂けたり、痛んだりしないか心配です⋯

    セックスで傷が完全に開いてしまうことはほとんどありませんが、完全に治癒していなかったり傷跡が化膿している場合などは、縫合部分から血がにじんだり、傷痕に痛みを感じることがあります。痛みを感じる場合は、無理にセックスすることを避け、不安な場合は医師に相談しましょう。

  • 出産をしたら、腟は緩くなりますか?

    出産の状況などで、一時的に腟が伸びてしまうことがありますが、時間とともに回復します。気になる方は産褥体操や骨盤底筋を鍛えるエクササイズを試してみましょう。

  • 濡れにくくなってしまいました⋯

    出産によるホルモンバランスの変化や、出産・育児によるストレスが原因で、以前よりも濡れにくくなることがあります。また出産時の痛みの記憶や、会陰部の傷の不安により、腟内が乾燥することもあります。気になる方は、「潤滑ゼリー」を使用することで、濡れたときと同じ、自然なうるおいを感じることができるのでおすすめです。特に「リューブゼリー」は粘膜に対して安全性が高く、医療現場でも積極的に薦められており、ドラッグストアや薬局薬店で気軽に購入できます。

  • 女性器を触られたり、挿入しようとすると痛いです⋯

    産後の性器の痛みの原因の一つとして、うるおい不足が挙げられます。産後はホルモンバランスの変化などにより、濡れにくくなり、それによってうるおい不足による性交痛が起こることがあります。手軽にうるおい不足を解消する方法としては、潤滑ゼリーの使用がおすすめです。

  • 潤滑ゼリーはローションとは違うのですか?

    潤滑ゼリーとボディー用のローションはよく混同されがちですが、用途はもちろん成分も異なります。ローションは粘膜への塗布に向かないものや、滑りが強すぎて性感を損ねるもの、水で洗い流しにくい成分のものがほとんどです。一方潤滑ゼリー、特にリューブゼリーは、腟粘膜に対しての安全性が高く、無臭・無色透明で自然なうるおいと使用感が得られます。多くの医療機関でも性交痛の緩和方法として推奨されています。使用後は簡単に洗い流したり、拭き取ったりすることが可能です。処方箋も必要なく、ドラッグストアや薬局・薬店の避妊具コーナーなどで手軽に購入できます。

  • 赤ちゃんの横でセックスしても悪影響はないでしょうか?

    子どもは2歳くらいから断片的な記憶として残る可能性があるといわれていますが、セックスという行為自体を理解することはできません。赤ちゃんへの影響を考慮するよりも、赤ちゃんにとって安全な状態を保ちつつ、かつ自分がセックスに集中できる環境・状況を整えることが大切です。

  • 出産時の傷などが気になって、セックスに踏み切れません⋯

    傷は時間がたてば目立たなくなり、痛みも感じなくなりますが、些細な違和感を痛みと感じ、その痛みから恐怖心を抱いてしまうことがあります。そんなときは無理に最後までしようとせず、体の触れ合いにとどめ、行為を重ねて徐々に恐怖感を取り除きながら、先に進めるようにしましょう。潤滑ゼリーなどのグッズをうまく活用することも一つの方法です。

  • 性生活再開のきっかけがつかめません⋯

    まずはパートナーと二人で過ごす時間をつくったり、何気ないボディータッチなどのスキンシップからはじめてみると良いでしょう。そして相手の考えを理解しようと努めるとともに、自分の思いも素直に伝えるように努めることで、徐々に距離が縮まります。何よりも、相手への思いやりが大切です。

  • 産後、性欲がなくなってしまいました⋯

    妊娠中や産後しばらくは、ホルモンバランスの影響でセックスに消極的になってしまうことがあり、これはごく自然なことです。性欲を減退させる作用を持つホルモンの分泌は、母乳の分泌の終了とともに産前のように戻りますので、それとともに性欲も自然に回復してくるはずです。

  • 夫をそういう対象として見られなくなってしまいました⋯

    ホルモンバランスの変化により一時的にそう感じることがあります。また、子どもを守るために排他本能が高まるので、男性に対して不潔感を感じることもあります。ホルモンバランスが産前のように戻り、相手に抱く印象や感情もまた変化します。

  • 夫を傷つけずに断る良い方法はありますか?

    セックスのことだけを特別視せず、日常の他の行為と同様に考え、そのときの気持ちを素直に伝えることが大事です。もちろん、相手の立場や気持ちを考えた、思いやりのある表現で伝えることも大切です。

  • もう子どもを持つ予定はないので、セックスレスでもいいと思うのですが⋯

    個人やカップルによってさまざまな考え方・かたちがあり、絶対に正しいということはありません。仲の良いママとパパという関係も十分素敵ですが、手をつないだり、肌を触れ合うなどのスキンシップをとって、女と男としての関係を保てるということは、より幸せなことかもしれません。

(監修:一般社団法人日本家族計画協会理事長/日本家族計画協会クリニック所長 北村 邦夫)

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