妊娠中から考える お産のあとの あなたと赤ちゃんの健康
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⑤低出生体重児の届出、未熟児への医療の給付検査を受けましょう⑦先天性代謝異常等の⑥赤ちゃんの具合が悪い時⑧新生児聴覚検査を受けましょう⑨視覚の発達について※ 対象疾患に関する情報や、検査が陽性となっ( 国立成育医療研究センター)た新生児の保護者の方への情報マススクリーニング研究室乳幼児健診後の聴力検査機関一覧(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)Q&A(日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会)ト(日本視能訓練士協会)※ 新生児聴覚スクリーニング後・※ 子どものみみ・はな・のどの病※ 目の健康を調べるチェックシー出生体重が2500g未満の低出気             れていますので、忘れずに届け出ま生体重児については、出生後、市町村に届けることが法律で義務づけらしょう。市町村では、低出生体重児の発達に応じた相談支援などが受けられることがあります。また、入院が必要な場合、医療費助成が受けられる場合がありますので市町村に連絡をしましょう。母乳や育児用ミルクをいつもより飲まない、発熱があって元気がない、下痢・けいれんがある、顔色が悪い、呼吸の様子がおかしい、強い黄疸があるなどの症状がみられたら、すみやかに医師の診察を受けましょう。すべての新生児を対象として、出産した病院などで、生後4、5日目頃に赤ちゃんの血液を用いてフェニルケトン尿症などの先天性代謝異常や先天性甲状腺機能低下症のスクリーニング検査が行われています。現在、20疾患の検査が公費負担の対象になっています。なお、自治体によっては、SMA(脊髄性筋萎縮症)やSCID(重症複合免疫不全症)などの疾患を公費負担している場合もあります。これらの疾患は検査で早期に発見された場合、特殊ミルク等の使用による食事療法や薬などで治療することによって、症状が現れたり、病状が重くなったりすることを防ぐことができます。検査結果の異常が通知された場合には、すみやかに医療機関を受診しましょう。生まれつき、耳の聞こえに何らかの障害を持つ赤ちゃんは1000人に1~2人といわれています。その場合は早期に発見し、できるだけ早期に適切な療育を始めることで、赤ちゃんのことばやコミュニケーションの発達に大きな効果が期待できます。早期発見のために、出生後早期(概ね3日以内)に、聴覚検査を受けましょう。もし、精密検査が必要と判断された場合は、生後3週間以内に先天性サイトメガロウイルス感染症についての尿検査を受けましょう。その後、尿検査陽性は2か月以内、陰性の場合は遅くとも3か月以内を目途に専門医療機関での精密聴力検査を受けましょう。また、検査で異常なしでも、耳の聞こえについて気になるときは医療機関に相談しましょう。視覚は生まれてから発達します。新生児は、視線が定まらずぼんやりと外界を見ていますが、見続けることで視覚が次第に発達します。生後1か月から1歳6か月頃は特に視覚の発達が盛んな時期なので、この時期に両目でモノをしっかりと見ることが大切です。新生児期から、ひとみが白い・光ってみえる、黒目の大きさが左右で違う、黒目が濁ってみえる、生後1か月を過ぎても目が開かないといった症状が見られたら、すみやかに眼科を受診しましょう。なお、生後3か月頃になると、左右眼で物をじっと見つめるようになります。片目ずつ目の前にそっと手をかざすと片方だけ嫌がって顔をそむける、目つきが気になるといった症状が見られたら、すみやかに眼科を受診しましょう。33

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