
ピル(経口避妊薬)Q&A
- Q19 ピルは女性の体のリズムを破壊するといわれていますが、これは真実でしょうか
- 日本の女性だけをみても、ここ四十年間くらいの体格の変化には、めざましいものがあります。しかし、ピルにまったくさらされてこなかった日本人については、このような体格の向上は、断じてピルによるものではありません。社会環境の変化、食生活の改善など色々な原因があるのです。女性のライフサイクルをみても、以前に比べて大きな変化が現れています。初経の低年齢化、閉経年齢の延長、晩婚化、少子化など。生殖年齢が延長しているにもかかわらず、妊娠はしない期間がそれにも増して長くなっています。ということは、確実な避妊法を身に付けていなければ、望まない妊娠や出産によって、女性の心身を傷つけてしまうということです。
ところで、確実な避妊法としてだけでなく、ピルには子宮内膜癌、卵巣癌、甲状腺疾患、リウマチ様関節炎、骨盤内感染症、骨粗鬆症等の予防、月経血量の減少、月経痛の緩和、月経周期の安定等の副効用があります。
一例を挙げてみましょう。近年の出産数の減少によって、妊娠に結びつかない排卵のチャンスが増えていることは事実です。これが卵巣に大きな負担をかけ、卵巣癌の発生を促していることをご存知の方は少ないようです。人間は長寿を手にした一方で、従来はさ程問題にならなかったボケや卵巣癌を引き受けることになったのです。従って、時には薬を使うなどの人工的な方法で、この長寿時代を乗り切らなければならないことだってあるのです。ピルは、そのような意味からも、女性にとって生態系を破壊するというよりも、保護する役割を果たすものだとはいえないでしょうか。
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