
ピル(経口避妊薬)Q&A
- Q5 一相性とか、二相性とか三相性ピルとかありますが、これは何ですか。
- エストロゲンとプロゲストーゲンの配合剤である低用量ピルには、現在二つのタイプのものがあります。一相性ピルと段階型ピルです。一相性ピルとは、一定量のエストロゲンと一定量のプロゲストーゲンよりなるもので、二十一錠のピルを飲み続け、その後七日間の休薬期間をおき、これを一周期として繰り返す方法です。中には、七日間の休薬期間中に鉄剤やビタミン剤からなる偽薬を入れ、合計二十八錠を服用し続けるものもあります。
二相性とか三相性ピルのことを段階型ピルといいますが、これは一周期中のエストロゲンとプロゲストーゲンの用量を二相あるいは三相に変化させて、全体として、ホルモン用量を減量したものです。服用方法は、一相性では二十一錠すべてが同じホルモン配合比であるために、飲み間違いがないという利点があります。段階型ピルは、ホルモン配合比を生理的なホルモンの動きに近づけていますので、女性の体にやさしいピルとしての評価を得ています。しかし、服用する順序が決まっており、指示通りに服用しなければなりません。順番を誤って服用すると、破綻出血などの不正性器出血が起こったり、避妊効果そのものにも影響を及ぼします。また、周期を延長させるような時には、一相性ピルでは七日間の休薬期間を取らずに続けて次の周期分のピルを服用すればいいのですが、段階型ピルの場合には周期の調節性には必ずしも適していません。
服用のミスで起こる妊娠のリスクはいずれも同程度ですが、特に段階型ピルでは、服用の初期はプロゲストーゲン量が少なく排卵抑制効果が低いので十分な注意が必要です。いずれにせよ、それぞれに一長一短があるということです。低用量ピルの場合には七日間の休薬期間中に卵胞の発育がみられますので、服用初期の飲み忘れなどにより休薬期間が延長されると、卵胞は急速に発育し排卵の危険性があることに十分注意を払わなければなりません。
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