Q48
緊急避妊ピルでも薬物相互作用は重要な問題ですか。
A
 その通りです。緊急避妊ピルとの相互作用を示す薬物に関する情報は、避妊薬ピルとの相互作用を示す薬物ほどには明らかになっていませんが、緊急避妊ピルにも同様な問題があるものと推測されます。
 抗けいれん剤、特にヒダントイン(フェニトイン)、バルビツール剤(プリミジン、フェノバルビタール)、カルバマゼピン(ノンバルビタール)では、代謝を促し胆汁中のエストロゲンとプロゲスチンを除去し、ピルの効果を減退させます(最近販売された抗けいれん剤である、ビガバトリン、ラモトリジン、バルプロイ酸には含まれていない)。
リファンピン/リファンプシン(抗結核薬)とグリセオフルビン(抗真菌剤)は、肝臓の微小酵素の合成を誘導し、これがピルの血中レベルを減少させ、緊急避妊ピルの効果がもまた減退する可能性があります。
主として抗けいれん剤、抗結核薬などの肝臓酵素合成誘導剤をとる女性は、緊急避妊ピルの用量を増やすとか、できれば効果的な緊急避妊法である子宮内避妊具を挿入することが勧められます。ただし、緊急避妊ピルの用量を増量させることは、副作用を強め、その期間が長くなることも考慮しなければなりません。専門家によれば、抗けいれん剤や抗結核薬を使用する女性が緊急避妊ピルを使用する場合には、用量は2倍量必要であることから、緊急避妊としては、できれば子宮内避妊具を用いるべきだと推奨しています。
たいていの抗けいれん剤は、胎児への影響(催奇形性)がありますので、意図しない妊娠を回避することが特に必要です。
広域抗生物質では、緊急避妊ピルを含めピルの作用に影響を及ぼすことはありません。緊急避妊ピルについてのデータはありませんが、広域抗生物質がピルの効果を減退させるとの証拠はありません。そのため、専門家は緊急避妊ピルの使用に際しての相互作用について、臨床的にはさほど問題にしていません。

<< Prev Q&A INDEX NEXT>>

 

Copyright(C), 社団法人 日本家族計画協会, 2001