Q39
中絶直後からピルの服用を開始してもよいのですか
A
 その通りです。自然流産か人工流産かを問わず、その直後から開始するのが適当です。(妊娠が否定されるならば、いつから開始しても結構ですが)少なくとも流産後七日以内にして下さい。
というのは、排卵は中絶直後でも起こり得ますし、妊娠初期では二週間以内、妊娠中期では四週以内にも排卵することがあるからです。流産の六週間以内では、75%に排卵があったといいます。
中絶直後にピルを開始したとしても、ピルの服用を止めた後の妊孕性の回復に影響を及ぼすことはありません。ただし、血栓症素因のある女性の場合には、ピルは勧められません。流産後一週間以内であれば、ピルを安心してスタートできます。通常、妊娠に伴う血栓症発症は、妊娠後半期までほとんど問題にならないからです。
しかし、専門家の中には、流産直後にピルを開始する女性の場合、妊娠初期の流産後の数日間は、血栓ができやすいと指摘する人もおり、流産直後を避け、一週間はあけるように勧めることもあります。
仮に、一週間を超えてから服用を開始することになりますと、妊娠初期の一週間程度から卵巣中の卵胞の成熟が起こり、ピルの避妊薬としての効果を期待することができなくなります。
不全流産は、播種性血管内凝固症候群(DIC)*の引き金になる可能性がありますので、その際は、エストロゲンを含有するピルは避けた方がよいでしょう。

*DIC:播種性血管内症候群とは、何らかの原因により血管内で血液凝固が活性化され、全身の最小血管に血栓が多発して、諸臓器の機能障害と消費性の凝固障害による出血傾向を伴う病態をいう。(今日の治療指針、医学書院)

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