Q18
ピルの副作用として「太る」ということが、女性の間ではよく話題になりますが、ホルモン剤の服用が太ることにつながるという科学的根拠はあるのですか
A
 低用量ピルの認可に向けて行われた、わが国の臨床治験でも、体重が平均約一.二キログラム増加、二十四周期で0.四〜0.九キログラム増加、二十四周期で平均一.一キログラム増加、二キログラムを越す増加十一.九パーセントなど成績が発表されています。確かにピルによって太ることは十分に考えられることです。卵胞ホルモンや黄体ホルモンが体液を貯留させる場合には、ピル服用直後に体重増加がみられます。特に臀部、大腿部、胸部の皮下脂肪が卵胞ホルモンによって引き起こされることがあり、このタイプの体重増加はピル服用数カ月後に、蛋白合成作用によって体重増加が起こる場合には数年間をかけて徐々に認められます。服用ミスに伴う妊娠や黄体ホルモンが血中のインスリン分泌を高めたり、嗜好の変化によって高カロリ−食品の摂取が増えることで起こることも考えられます。時には妊娠不安から解放されたことで、精神的に安定し、食欲が高進し、結果として太ったと考えられる事例もありますが、いずれにせよ、糖尿病などの病的な体重増加を除いて、ホルモンの服用だけで体重が増加する程度はかなり低いと考えられます。

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