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ピルを長期に服用していた場合、ピルの服用を開始する以前から正常な月経周期が確立されていた女性では、服用中止六カ月後には九十九%に正常月経が再開すると言われています。一方、ピル服用開始前から月経が不順であった女性では、必ずしも月経の再開しないことがあります。したがって服用中止後六カ月を経ても正常月経が再開しない場合には、ダイエットなどによる体重減少がないか、高プロラクチン血症など内分泌異常がないかなどについての診断を行う必要があります。
日本の専門家の中には、「三年くらいピルを服用したら、二、三か月休薬して排卵が起こることを確認した方がよい」と指導する人がいますが、そのような指導法に私は反対です。ピルが可逆的避妊法の代表と言われる理由は、服用を中止したら排卵が回復するという意味だからです。「休薬して排卵が起こるのを確認せよ」では、ピル服用者の不安を煽るだけです。また、ピル服用に伴う副作用は、服用開始直後に起こることが認められています。すなわち、しばらくピルを服用していた人が数ヶ月とは言え休薬した場合には、ピルの服用を再開した時に、初回時と同様に悪心、嘔吐などに苦しめられるものです。
もちろん、パートナーが海外出張などで、明らかに数ヶ月間不在となる、その間にセックスが行われることはないというのであれば、ピルの服用を続ける意味はありません。ただし、一か月程度の不在であれば、月経周期の安定化のために止めずに服用を続けるように指示する場合もあります。
妊娠の計画がなく十年も二十年もピルを服用し続けるのは無意味です。自分のセックスライフを十分検討した上で、子宮内避妊具を使うとか、不妊手術を行うとかを考慮すべきだと思います。 |
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